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(参考:「がん検診の有効性評価に関する研究班 報告書」財団法人日本公衆衛生協会編)
A1:大腸がんに罹患する患者さんも、死亡する患者さんも増加しています。日本で大腸がんが増加している主な原因としては、食生活の欧米化(高脂肪・低繊維食)が考えられます。したがって、大腸がんを予防するためには、脂肪を控えめに、繊維の多い、いわゆる和風の食事を主体とし、適度な運動をすることが必要です。
A2:大腸がん検診は、大腸がんによる死亡を減少させるために行われています。現在日本で行われている便潜血検査による大腸がん検診を毎年受けていれば、受けていない人に比べて、大腸がんで亡くなる危険性は40%以下に減少します。
A3:対象は血便、下痢、便秘、腹痛などの腸症状の見られない人です。まず、便にわずかな血液が混入しているかどうかを調べるために、2日間、便をごく少量採取していただきます(一次検診)。この検査で陽性になった人は、後日精密検査を受けていただきます。精密検査は内視鏡で大腸全体を観察するか、S状結腸(肛門から約50cm)まで内視鏡で見て、さらに奥はレントゲン検査を行うか、あるいはレントゲン検査のみの場合があります。
A4:大腸がん検診で発見され、治療を受けた患者さんが5年後まで生存している確率は85%であり、症状が出てから病院を受診して発見された患者さんの67%と比較して、明らかに良い結果が出ています。また、より早期のがんが多く発見されるので、開腹手術をしなくても内視鏡で治療できたり、また人工肛門を用いなくてすむ確率も高くなります。
A5:便潜血検査では副作用はありません。
精密検査のうち、内視鏡検査では腸に穴があいたり、出血することが、非常にまれに起こることがあります。これらの頻度は0.025%(約4,000例に1回)です。
X線検査では、受ける被曝量は2〜3ミリシーベルトで、一般の人が1年間に受ける自然放射線(2.4ミリシーベルト)とほぼ同じ程度です。この微量の放射線による健康影響はほとんどないと考えてよいと思われます。