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(参考:「がん検診の有効性評価に関する研究班 報告書」財団法人日本公衆衛生協会編)
A1:胸部のX線検査と喫煙者であれば喀痰の細胞診を行う必要があります。
肺がんには肺の極めて奥の方(末梢部)から発生するがんと、入り口(肺門部)から発生するがんがあります。末梢部のがんは喫煙とはあまり関係がなく、早い時期には自覚症状が出ることは少なく、喀痰細胞診でがん細胞が見つかることも少ないのですが、X線写真で比較的小さい時期から発見できるので、40歳を過ぎたら年1回はX線写真を撮ることを薦めています。また、肺門部のがんはほとんど喫煙者のみに発生し、X線写真で異常が見つかることは少ないのですが、喀痰細胞診で痰の中にがん細胞が見つかることが多いので、喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600本以上で50歳以上の人は、年1回は喀痰の細胞診を受けることを薦めます。
A2:まず、心配ありません。
普通に生活していても、宇宙線や地中から自然の放射線を浴びています。胸部X線検査による被曝は、これら自然放射線による年間の被曝の1/48程度ですから、これで放射線障害や発がんについて心配する必要はありません。
A3:あります。
肺癌のリスクは禁煙と同時に下がりはじめますが、はじめからの非喫煙者のレベルにはなかなか下がりません。前述の600以上の場合には、喀痰細胞診も受ける必要があります。
A4:肺がんの心配はあります。専門機関を受診して下さい。
たとえ検診で異常なしと言われても、血のついた痰や頑固な咳、胸や背中、肩の痛みが続くような場合には、専門医療機関を受診すべきです。
A5:X線で小さな異常陰影が見つかった場合には、本当にその影は存在するかどうかを見るために、もう一度直接撮影を行います。確かに存在している場合は、断層撮影、あるいはCTでさらに詳しくその形を観察し、どのような病気が考えられるのか検討します。その結果、肺がんが多少とも疑われる場合には気管支鏡、針生検などでその部分から細胞を取り、顕微鏡で観察し、最終的な診断を行います。
A6:がんでない確率のほうがはるかに高いですし、他の重大な病気が見つかることもありますから必ず精密検査は受けましょう。
A7:肺がんの確実な検査を行うには専門の医師による高度な検査が必要です。確実な検査のできる施設で必ず受診するようおすすめします。