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(参考:「がん検診の有効性評価に関する研究班 報告書」財団法人日本公衆衛生協会編)
A1:胃がん検診は、胃がんによる死亡を減少させるために行われています。わが国で行われた研究によると、胃がん検診を受けることによって、胃がんの死亡の危険は50〜60%減少させるといわれています。
A2:胃がんは一般には隆起(でっぱり)したり、陥凹(へこみ)したりしてるので、レントゲンや内視鏡での診断は容易です。しかし、ごく初期のがんは、変化が微細で平らなタイプのものがあり、このようなタイプは診断がむずかしくなります。また、ごくわずかですが、発育の速度が速く、レントゲンで描出できない状態から急速に発育するタイプがあります。このようながんは、内視鏡でも発見することが困難とされています。また、胃の部位によっては発見がむずかしいときがあります。
A3:胃がん検診のレントゲン検査で浴びる放射線の量は、0.6ミリシーベルトとされています。これは、われわれが通常浴びている自然放射線(空から降ってくる宇宙線の他、大地からも空気中からも、またわれわれの体内からも放射線が出ます)の年間の量(2.4ミリシーベルト)の4分の1に過ぎません。
A4:あなたの胃の変形が強かったり、昔かかった潰瘍の治った痕ががんのサインと区別できないためでしょう。そのような胃は集団検診に向かない可能性があります。自分の胃ががん検診に向かない場合、かかりつけの専門医を決めて定期的に内視鏡検査を受けてください。
A5:消化器の専門医で定期的に内視鏡検査を受けられてはいかがでしょうか。
A6:胃がんは、胃潰瘍(あるいはその傷跡),ポリープ、胃炎など、普通に見られる胃の病気とよく似た形態をとっています。胃がん検診ではこれら良性の病気とがんが識別できない場合も精密検査が必要と判定します。精密検査が必要と判定されるのは受診者の10%程度で、実際にがんと診断されるのは0.1〜0.2%ほどです。特に早期のがんほど、良性の病気との識別がむずかしくなります。
A7:最近の内視鏡は、以前の胃カメラに比べて断然飲みやすくなっています。内視鏡の専門医がいる医療機関では、万が一の事故に対する処置体制も整っているので安心して検査を受けましょう。